ものことくらし

過去の自分にとって役立つ情報をメモしています。

尻に火をつけて積読を消化しよう

本を積んでいるのは私だけではないはず。

今年こそ積読を読もうと思っても、尻に火がつかないとなかなか読めない人向けの積読消化法があります。

私はこの方法で順調に消化しているので、やり方を紹介します。

高い本や希少本には向きません。

 

最初に

  1. フリマアプリに登録して出品する。

  2. 売れる前に読みだすか、売れてから発送までの間に読む。

 

以上です。ひとつずつもう少し詳しく書きます。


フリマアプリに登録して出品する。

メルカリでもラクマでも、Yahoo!フリマでもなんでもいいです。

市場価格よりちょっと安いかも、くらいの価格にするのがおすすめです。売れる可能性が高くなります。また、発送までの日数を登録するフリマの場合は、即日はやめておきましょう。

 

出品する時点で全く読んでいなくても、このあと読む前提で「一読した」という旨を商品説明に書いてください。

先に読んだという事実を作り、自分の行動を決めてしまいましょう。

 

有名な行動心理学で「公開宣言効果」というものがあるそうです。

達成したい目標を具体的に人に宣言したほうが、達成に向けて行動するように仕向けやすくなるというものです。

この場合はそこまでの強い宣言ではありませんが、やらないよりいいと思います。

なにより実際に読むので、「読んでいない」「しまっていただけ」と書くのは嘘になります。

 

売れる前に読みだすか、売れてから発送までの間に読む。

これは人に、また本によりますが、分厚い本なら売れる前から読みだしたほうが余裕が生まれます。短時間で読める内容の本なら、売れてから読んでも構いません。

売れてしまったら、やることはひとつです。必死で読んでください。

注意することは、本の状態を悪化させないように読むことです。

お風呂に持ち込んだり強く開いて重しをしたりすると、出品時の写真や状態の表記と食い違う可能性があります。出品したものは商品在庫になるので、丁寧に扱います。

 

読んだらさっさと発送しましょう。

 

以下はこの方法を試した理由とメリットです。


人は締め切りがないと行動できない

時間がいくらでもあれば、楽しくて簡単なことばかりやってしまい、ほとんどのことは後回しになります。

目の前の小さな問題は常に湧き出てきて、それらの解決がいつでも優先されます。

ほとんどの人は締め切りがないと行動しません。怠惰な人間はなおさらです。積読する人間はどちらかというと怠惰なほうに含まれるでしょう。私はそうです。

実際買ってから読んでないから積んであるのです。

 

人は損をしたくない

積んでいて読んでいないのに捨てることができていない時点で、どこかで「損をしたくない」と考えている可能性は高いと思います。

私の場合は積む原因は他にもありましたが、それは後日書きます。

読まないのなら最初から買わなければ損はしないのですが、買って積んでしまった瞬間から損しています。

また、読まずに手放すことになれば、レビューを読んだり、立ち読みしたり、買った行動、持っていた時間とスペース、すべてが無駄です。

しかも中身も自分のものになっていません。なんのために買ったのか謎です。

人間は得をするより損をすることのほうを嫌がるといいます。これを損失回避性というそうです。

「せめて読んで元を取りたい」と考えるのが人情でしょう。そう思わない人は積まずに処分していると思います。

 

積んでるだけでは慌てないが、売れれば尻に火はつく

約束を果たせない人間に進んでなりたい人は少ないでしょう。ましてやフリマアプリでは「評価」というシステムが存在します。悪い評価がつけば、今後の取引に悪影響が出ます。

「発送しなくてはいけない」という締め切りが設定されたことで、急いで読み進めることができます。マジで必死です。

 

 

手元になくなるという事実が必死にさせる。

一度手にいれたものを手放すのは惜しいものです。

逆に、手元にあっていつでも読めるという安心感が、ぼんやりした読書体験にさせると思ったことはないでしょうか。

「もうこの本は手元からなくなる」と思うと、とても真剣に読めます。なんならメモも取ります。だってもう読めないんだから。

読みたければまたお金を払って読みましょう。そう思えば余計に真剣に読めます。

 


私はこのやり方をして徐々に積読を崩しています。

積読が減ってスペースにゆとりができることがうれしいです。

また、体力の低下やほかの気が散るあれこれのせいで減っていた「必死になって読む」という体験に楽しさも感じています。

タイムアタック要素があるのでゲーム性もあります(本当か?)。

積読がわずかでも負債、不良債権、心の重荷になっている自覚がある方は、ぜひ試してみてください。

 

本を買うこと自体に喜びがあり、本を手放したくないという人もいると思います。本を手放すための考え方については今後書きたいと思っています。